描き方ガイド「水彩色鉛筆で描く水が入ったコップ」

水彩色鉛筆で今回は水が入ったコップをモチーフに描きます。今までより少し難易度が上がりますが、できる範囲で少しずつ描いてみましょう。

 

1.鉛筆で下描きをする

最初に柔らかめの鉛筆で大雑把にあたりをつけます。

 

コップの細部は気にせず、なるべく単純な形で捉えてください。極端に言えば、最初はただの長方形として描いても大丈夫です。

 

鉛筆を横に持ち、紙をなでるように柔らかくふんわりと描きましょう。

 

長方形が描けたら、こんどはそれを削っていくような感覚で実際のコップの形に近づけていきます。

 

コップの縦方向の軸線や、両端の線、延長線、楕円の横の軸線など、補助線を活用して可能な限り左右対称に見えるよう調整しましょう。

 

楕円を正確に描くには少しコツがいるので、余裕のある方は下の画像と説明も見てください。

 

コップのデザインは飲み口や底が正円になっていることが多いと思います。これらの正円は斜めから見る場合、視覚上は楕円として目にうつるので、紙の上でも楕円として描く必要があります。

 

楕円は左右上下の軸線を中心に、それぞれほぼ線対称の関係にあります。十字の補助線を頼りに形を捉えましょう。

 

このとき注意すべきポイントが画像上のA、B、C、D、E、Fです。

 

AとB

これは楕円の真横にあたる部分で、特に形が狂いやすい部分となります。

 

よくAとBを尖らせたような形で描いてしまうことがあるのですが、楕円にはそのような頂点はないので、常に丸みが連続するように意識して描いてください。

 

CとD

コップの飲み口と底の楕円です。

 

目線に対して正円が水平に位置しているとき、視覚上それは楕円に見えています。この楕円が目線から下や上に行くほど本来の正円に近づいていき、目線と同じ高さに近づくほど正円は上下方向に潰れていきます(完全に目線と同じ高さになったときは、ただの線のように見えます)。

 

これを踏まえて考えると、目線から遠いのはCよりDの楕円なので、Dが正円に近い楕円ということが言えます。形をとるときこの関係が逆にならないように注意しましょう。

 

EとF

飲み口の軸線の交差ポイントを上下に分割したものです。

 

分割した理由は遠近法を意識するためです。遠近法上では、同じ大きさのものも近ければ大きく、遠ければ小さく描くのがセオリーとなっています。そのため、EはFより奥にある補助線なので、理論上はFより短く見えることになります。

 

上の画像はCとD、EとFを比べるためにそれぞれ並べたものです。

 

上で説明した通り、DはCより正円に近い楕円(上下に幅広な楕円)であり、Eの軸線はFより短いことがわかると思います。

 

※Dの楕円はCと上下の幅をわかりやすく比較するため拡大しています。

 

2.色鉛筆で線描をする

色鉛筆の芯をよく尖らせて鉛筆の下描きをなぞります。

 

青系で色を付けていく予定なので、線も青系を使っています。

 

水面やガラスの模様も少し描き入れておきましょう。

 

3.影を描写する

好きな色を使って、主だった影を描写します。

 

模様を一つ一つ見るのではなく、大まかに空気中のガラス部分(飲み口付近)、水面、水中、ガラスの底、台に落ちる影といったように、各パーツの平均的な明暗をそれぞれ比較して観察しましょう。

 

ガラス製品は暗いトーンの中にギラっとした強いハイライトが入ることもあります。そういった部分は大事に塗り残しつつ描き進めてください。

 

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描き方ガイド「水彩色鉛筆で描くバナナ」

描き方ガイドの水彩色鉛筆シリーズ3回目。今回のモチーフはバナナです。

 

1.鉛筆で下描きをする

Bくらいの鉛筆で下描きをしましょう。

 

今回のモチーフは形が複雑に入り組んでいるので、少ししっかりめに下描きしました。ただし鋭い線にはせず、紙をなでるような感覚で柔らかく描きましょう。

 

鉛筆を横にして持つと柔らかい線が描きやすくなります(小さい子がスプーンを持つときのような感じ)。

2.色鉛筆で線描をする

鉛筆で描いた下描きを色鉛筆でなぞります。下描きのときとは逆に、シャープな線で描くと描き進めやすくなります。このときも力を抜いて描きましょう。

 

線の色はモチーフの固有色に近い色にすると仕上がりが自然になります。バナナには黄色系や黄土系が良いでしょう。熟してない個体の場合は部分的に緑系の線も使えます。

 

少し絵画的に遊びたいときはあえて線の色を変えても面白いと思います。好みで方向性を決めてください。

 

線を描いたら背景の色も塗っておきましょう。今回の参考作品は青系の色にしてみました。

3.下塗りをする

見えている色を塗る前に下塗りをしておくと、色に深みが出ます。

 

今回は背景色(青系)を下塗りの色に選びました。影になる部分を中心に塗っていき、立体感を出していきます。

 

下塗りが終わったら、水筆を使って色を伸ばしておきましょう。

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描き方ガイド「水彩色鉛筆で描く玉ねぎ」

玉ねぎをモチーフにした水彩色鉛筆の描き方を紹介します。

 

他のモチーフでも基本的にこの方法で応用できますので、参考にしてみてください。

 

1.鉛筆で軽く下描きをする

まずは鉛筆で軽く下描きをします。芯の硬さはBか2Bが良いでしょう。

 

鉛筆の線は後で消すので、鋭い線にならないように気を付けて描いてください。

 

鉛筆を横にして持つと柔らかい線が描きやすくなります(小さい子がスプーンを持つときのような感じ)。

2.色鉛筆で線描をする

鉛筆で描いた下描きの線を、こんどは色鉛筆で1本の線に清書します。このとき色鉛筆は横に寝かせず、立たせてシャープな線で描いてください。

 

線の色はモチーフの固有色に近い色にすると仕上がりが綺麗になります。今回は玉ねぎを描いているので、黄土色系を線の色に選びました。

 

線を描いたら背景の色も塗っておくとよいでしょう。

3.下塗りをする

見えている色を塗る前に下塗りをしておくと、色に深みが出ます。

 

モチーフの玉ねぎは全体に黄色味を帯びていたので、明るい黄色を下塗りの色に選びました。

 

下塗りが終わったら、水筆を使って色を伸ばしておきましょう。こうすることによって下地と上に重ねる色が混ざり合うことがなくなるので、完成のイメージが掴みやすくなります。

 

個体差があるので、必ずしも黄色が下塗りとして適切とは限りません。実際に目の前の玉ねぎの色を観察して自分なりに決めてみてください。

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合格おめでとう!2018

2018年度受け持った受験生全員の受験が終わりました!以下は第一希望校の合格者の進学先です。

 

東京都立総合芸術高校 美術科 1名合格

 

横浜美術大学 美術学部デザイン学科 1名合格

 

横須賀学院小学校 1名合格(絵画工作対策)

 

皆さんが充実した学校生活を送れますように。

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描き方プログラムの資料紹介

描き方プログラム・すだちと椎茸の水彩画4ステップガイド
描き方プログラム・すだちと椎茸の水彩画4ステップガイド
描き方プログラム・柿の色鉛筆画4ステップガイド
描き方プログラム・柿の色鉛筆画4ステップガイド

9月に描き方プログラムを開始してから、参考資料が少しずつ揃い始めました。11月6日現在、水彩や色鉛筆を中心に5つのステップガイドをご用意しております。

 

もちろんこれらは当教室の完全オリジナルです。レッスン毎に新しい作品のステップガイドをお届けします。

 

今後は日本画やアクリル画、デジタルイラストなどのガイドも作成し、作風の幅を広げていきたいと思います。ご要望、ご相談などありましたらお気軽にお知らせください。

 

新しくできたステップガイドは教室のインスタグラムでお知らせしています。よろしければ下のリンクからご覧ください。アカウントをお持ちの方はフォローもお待ちしてます!

 

教室インスタグラム

https://www.instagram.com/lionart_/

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段階的に進める「描き方プログラム」開始!

段階的な制作工程を示した画像教材を使い、具体的に描き方を学べるオリジナルのプログラムを開始いたします。

 

下に掲載しているサンプル画像はサイズが小さくなっていますが、実際のレッスンでは画像1つ1つ大きく独立したものをご用意いたします。また、実際の完成作品もご覧いただけます。

 

描き方プログラム~パプリカの鉛筆デッサン4ステップガイド~

描き方プログラム~ナスとトマトの水彩5ステップガイド~

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教室再開します

ベルリンでのアート活動にともない3ヶ月ほど教室を休業しておりましたが、このたび帰国しましたので教室を再開いたします。グループレッスンは11月より、プライベートレッスンは随時募集いたします。よろしくお願いいたします。

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夏季休業のお知らせ

このたびベルリンを拠点とするアーティスト・イン・レジデンス(※1,2)に参加するため、8月からドイツに滞在することとなりました。それに伴い、準備期間も含め、勝手ながら7月15日から11月まで一時休業させていただきます。

 

生徒の皆さま、レッスンをご検討中の皆さまにはご迷惑をおかけします。なお、教室に関するお問い合わせなどは、これまで通り対応してまいります。

 

今回のベルリン滞在を通し、美術家として更なるレベルアップを図り、教室にお越しいただく皆さまにも還元していけたらと考えております。復帰後も引き続きお引き立てをよろしくお願いいたします。

 

2016.06.04

西川怜

 

※1. アーティスト・イン・レジデンスとは、美術家をはじめ、音楽家、小説家など芸術活動をする人々がある地域に招待され、一定期間現地で滞在・制作をするプログラムのこと。

アーティスト・イン・レジデンス:現代美術用語辞典

 

※2. Takt Artist Residency Berlin

http://taktberlin.org/

 

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ヨーロッパ文化を体験・親子でランタン制作

3月26日、英語で1dayワークショップ・ランタン制作が大盛況のうち無事に終了しました!

 

今回特別講師として、フロリヤン・ディヴィチェックさんをお招きしました。東京芸大の日本画修士課程に交換留学生として在籍経験があります。ドイツ語はもとより英語も堪能な方です。

 

ヨーロッパではSt.Martin’s Day(聖マルティヌスの日)という行事があり、その日は子供たちが手作りしたランタンを手に教会まで歩くそうです。本来は11月に行われるイベントですが、日本にいながらヨーロッパの伝統文化の一端を体験できる、またとない機会となりました。

 

楽しく制作したあとは、ランタンの中の小さなキャンドルに火を灯して近くの公園へ散歩に出かけました。外がちょうどいい感じに暗くなり始めた頃です。数々のランタンがまるで蛍の群れのように暗闇に浮かび、とても幻想的でした。本場ヨーロッパの街並みの中でもきっとすごく綺麗なのでしょうけど、日本でもなかなかのもの。なんとなく、夏のお盆の時期に同じようにやってみたくなりました。

 

散歩から戻ったあとは、皆さんお待ちかねだったパーティータイムです。フロリヤン先生といろいろお話して、お子様達にとっては貴重な交流となったことでしょう。またチャンスがあれば、海外のアーティストを招いてワークショップを開催したいと思います。

 

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英語で1dayワークショップ ヨーロッパのランタン制作

東京の月島アートスクール全面協力のもと、1dayランタン制作のワークショップを開催します!今回、特別講師としてオーストリアからアーティストを迎え、小学生くらいのお子様でも簡単に作れるランタン制作を行います。お子様だけの参加はもちろん、親子での参加や、大人の方だけの参加もお待ちしてます!直接ヨーロッパ文化を学ぶ貴重な機会をぜひお見逃しなく!お問合せ、お申込みは当ホームページのコンタクトページから、または画像の中の連絡先までお願いします。

 

レッスンはすべて英語で行いますが、ご希望の方には日本人講師が通訳しますので、お気軽にご参加ください!

 

・講師

フロリヤン・ディビチェック

Florian Divitschek

 

1982年 オーストリア出身

2005年 ウィーン応用美術大学修士課程修了

2006-2008年 東京芸術大学修士課程日本画研究室に交換留学生として在籍

 

・開催場所

月島アートスクール

中央区佃2-14-2

 

・日時

3月26日(土)16:15~18:00

 

・料金

3,240円(親子で参加は4,500円)

 

★ランタンウォーク

18:00~18:30 作品完成後、ランタンに火を灯し、佃の公園や街を歩きます。

 

★アフターパーティー(別途お申込み)

18:45~20:00 簡単な食事や飲み物を手に、皆で交流しましょう。

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お絵かきと水彩色鉛筆

こちらは兄弟で水彩色鉛筆に初挑戦。未知の画材に新鮮な驚きがありました。

親子・グループレッスン

グループレッスンを自宅で家族や気心知れた仲間たちと一緒に。皆で色鉛筆や鉛筆デッサンに取り組みました。

子供向けグループレッスン

湘南鷹取にて子供クラスを新設しました!今まで個人レッスンのみでお子様向けのレッスンを行ってきましたが、これからは割安なグループレッスンでも対応可能となります。

 

詳しくは子供クラスのページをご覧ください。

 

お問い合わせお待ちしております。

 

 

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Photoshopで思い出の写真模写

Photoshopとペンタブで制作した金魚のイラスト
金魚イラスト Photoshop 生徒作品

2016/01/04 個人レッスン(小学6年生)

Photoshopとペンタブを使って、夏休みに撮った金魚の写真を模写しました。フォトリアル画のような力作になりましたね!

12歳の生徒さんですが、Photoshop CCとペンタブを使っての本格的な制作環境です。

 

気づけば絵のレッスンを始めて3年。技術力、表現力共にだいぶついてきました。学校で絵をほめてもらうことも多くなったそうです。

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2015/01/16 日本画入門ワークショップ

大人2名参加

湘南鷹取教室にて日本画入門ワークショップを開催しました。和紙の感触、岩絵の具の性質など、生徒さん達にとって初めて触れる日本画材は、驚きの連続だったようです。

2015/01/08 羊をテーマにお絵描き&コラージュ

幼児2名(年長)
羊をテーマにお絵描きをしました。羊を実際に見たことがあってイメージが浮かびやすかったらしく、2人ともあまり迷いなく描き進めていました。お絵描きで自分なりの羊のイメージが固まったところで、今度は綿や絵の具で色付けした紙などでコラージュ制作に挑戦。新年最初のレッスンを思いきり楽しんでいました。

2014/07/18 湘南鷹取教室

生徒作品・藤田嗣治「猫十態」より模写。鉛筆と水彩で仕上げました。これは力作ですね。「動物スケッチに役立ちそう」とご本人も満足な様子でした。

2014/07/12 個人レッスン 木版画制作

個人レッスン(小学5年生)

木版画制作
 
熱帯魚の資料を元に、空想の魚たちを彫ることにしました。今回は多色刷りに挑戦します。真ん中の丸い魚が良い表情をしていて、仕上がりが楽しみです。
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2014/07/11 湘南鷹取教室

鉛筆デッサンに取り組みました。
必ず1回で終わらせる、という意気込みの甲斐がありしっかり完成させることができました。
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2014/07/10 画用紙の半立体工作

幼児2名(5歳)

細いリボン状にカットした色画用紙をぐるぐる巻いて、動物の形を作りました。2人にとってカッターを使うのは初めてでちょっと苦労しましたが、出来たパーツでポーズを決めたり表情を作ったりするのは福笑いみたいに楽しく取り組めました。ウサギとカエルそれぞれに良いキャラが出ています。
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